インフルエンザワクチンの予約を開始しました

みなさんこんにちは。

今年も10月からインフルエンザワクチンの接種が始まります。当院でも10月1日からインフルエンザワクチン接種専用の受診枠を設定し、予約受付を開始しました。当院では生後6か月以上のすべてのお子さんにインフルエンザワクチン接種を推奨しています。すでに各地でインフルエンザによる学級閉鎖が報告されており、早めの接種をおすすめします。

\ まずはこちらをお読みください /

  • 生後6か月以上のすべてのお子さんにワクチン接種を推奨します!
  • 10月1日から接種可能です!いつものWEB予約をご利用ください!
  • 今シーズンは痛くない経鼻ワクチンも選べます!
  • ご両親をはじめ、大人の方もぜひ当院で!

当院でのインフルエンザワクチン接種について

10月1日からインフルエンザワクチン接種を開始します

10月1日からインフルエンザワクチン接種専用の予約枠を設定します。当院で接種をご希望の方はいつもの予約画面から「インフルエンザワクチン」または「フルミスト」のメニューを選択し、ご希望の日時で予約をお取りください。

※フルミストの優先予約をご希望の方へは9月12日に案内メールを送付しています。受診を確認できない方は、「@kitakami-kodomo.com」のドメイン設定および迷惑メールフォルダを確認ください。

接種料金は以下の通りです。皮下注射ワクチンの場合、6か月以上、13歳未満のお子さんは2回接種が必要です。

従来型皮下注射ワクチン
3250円
経鼻噴霧ワクチン「フルミスト」
8750円

円滑な接種のため、下記の対応にご協力ください

専用予約枠ではインフルエンザワクチン以外の接種はできません
→ 定期予防接種とインフルエンザワクチンは、それぞれ別の日に予約を取るようご協力をお願いします
→ 同日接種をご希望の方は、定期接種予約をお取りのうえ当院まで電話でお問い合わせください
→ フルミストは必ず単独での接種となります

インフルエンザワクチンと一般診察、定期受診の同時対応はできません
→ 受診希望の方は(可能であれば別の日に)通常の診察予約をお取りください

各自治体の接種費用助成について

北上市の方

北上市在住の小学6年生までのお子さんには1回あたり1750円の接種費用助成があります。窓口で助成分を差し引いた代金をお支払いいただきます。(皮下注射ワクチンは1500円、フルミストは7000円)

花巻市の方

花巻市在住の中学生3年生までのお子さんは1回あたり3000円の助成を受けることができます。助成をご希望の方は花巻市のホームページから申請手続きを行う必要があります。下記リンクを参照ください。なお、花巻市外の医療機関で接種した場合には、接種時に全額をお支払いいただいたうえで、後日市役所窓口で助成費用を返金してもらう手続きが必要です。

金ケ崎町・奥州市の方

当院で助成券を使用できます。費用助成の詳細は各自治体からの案内を確認してください。

その他

その他の自治体にお住まいで当院で接種をご希望の方は、各自治体に助成の可否を確認ください。

2回接種の接種間隔は4週間をおすすめします

13歳未満のお子さんの皮下注射ワクチンは、原則2回接種が必要です。標準的な接種間隔は2-4週間ですが、4週間あけて接種した方がワクチンの効果がより期待できるとされています。当院でも1回目接種から4週間あけての2回目接種を推奨します。家庭の都合等で4週間隔が難しい場合には、2週間以上あけたご都合のよい日程で2回目を予約ください。

2歳以上、19歳未満の方は経鼻噴霧ワクチンを選択できます

当院では今シーズンから鼻に噴霧するタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」も採用します。

  • 注射じゃないから痛くない!
  • 13歳未満のお子さんも1回で済む!
  • 長い効果が期待できる!

という特徴をもつワクチンです。詳しくは下記リンクから以前の案内を参照ください。

大人のワクチン接種もぜひ当院で!

当院ではお子さんだけではなく、大人のワクチン接種も受け付けています。

  • お子さんと一緒にご両親も
  • 接種対象前の赤ちゃんを守るために周りのご家族が
  • 小児科を卒業した高校生、大学生も

皆さんの予約を歓迎します。

キャッシュレス決済が利用できます

任意接種ワクチン代金の支払いにもキャッシュレス決済がご利用できます。ポイントを貯めている方も多いと思いますので、便利なキャッシュレス決済の利用をご検討ください。

※ポイント付与は各決済方法のルールによります

現金でお支払いの方はおつりがないよう小銭の準備をお願いします。

インフルエンザワクチンって接種した方がいいの?という方へ

生後6か月以上のすべての小児にワクチン接種を推奨します

小児のインフルエンザワクチン接種には、発症予防効果入院減少効果欠席期間短縮効果が報告されており、本小児科学会では生後6か月以上のすべての小児にインフルエンザワクチン接種を推奨しています。

2023年以降日本でも毎年インフルエンザの大きな流行が見られており、今年も例外ではないものと想定されます。2024/25シーズンはインフルエンザA型の流行が年末年始にピークとなりました。感染で楽しみにしていたイベントを諦めた方、具合が悪かったのに医療機関への受診が困難だった方、親戚の集まりで高齢者に移してしまいヒヤリとした方などもいたのではないでしょうか。

インフルエンザワクチンの発症予防効果は30-50%程度とされており、接種したからといって絶対にかからない訳ではありません。とはいえ、インフルエンザ脳症や重症肺炎で入院を余儀なくされ、「予防接種を打っておけば」というご家族の声を多く聞いてきました。当院としては、「完全に防げないなら接種しない」ではなく、「予防できる可能性があがるなら積極的に接種する」というという対応をおすすめします。

赤ちゃんにも効果はあるの?

「赤ちゃんは効果が低いからワクチンを打っても意味がない」というウワサを聞いたことがあるかもしれません。本当でしょうか?「乳児ではワクチン接種後の抗体産生能が年長児に比べて低い」というのは正しい認識です。小児のインフルエンザワクチンの効果を年代別に解析した日本からの報告で、1歳未満の乳児でもワクチンによる発症予防効果が確認されました。ただし、やはり他の年代に比べて効果がやや劣ること、乳児ではB型インフルエンザに対しての明らかな有効性は認められなかった点は留意が必要です。ここでも、「完全に防げないなら接種しない」ではなく、「予防できる可能性があがるなら積極的に接種する」という対応をおすすめします。当院では生後6か月以上のすべてのお子さんにインフルエンザワクチンの接種を推奨します。

卵アレルギーでも接種できる?

卵アレルギーの患者さんはインフルエンザワクチン接種を控えるべき、と指導されていた時代がありました。これは、ワクチン製造過程で鶏卵を用いるため、ワクチン接種によりアレルギー症状を誘発するリスクが高いと考えられていたためです。その後の調査で安全性が確認され、2011年にアメリカ予防接種諮問委員会から最重症を除く一般的な卵アレルギーの患者さんはインフルエンザワクチンを通常通り接種できるとの答申が出ました。現在日本でも卵アレルギーの患者さんに対して一律の接種制限や接種前後の特殊な対応は不要とする考えが一般的です。当院の方針は下記の通りです。

  • 当院で経過を見ている卵アレルギーの方の接種制限はありません
  • 専門外来で診療を受けるような重症卵アレルギーの方は、主治医の確認を取ってから予約してください

マスク・手洗いの感染対策も忘れずに

各地でインフルエンザによる学級閉鎖が発生し、当院でも散発的にインフルエンザ陽性患者さんが確認されています。ワクチンを接種したからといって油断せず、日々の感染予防にも務めましょう。マスクや手洗いによる感染予防対策を忘れずに!

このホームページを運営している人

北上こども医院院長。日本専門医機構認定小児科専門医、医学博士。地域の皆様に信頼される小児科かかりつけ医を目指し、子どもたちの健康と安全を守るための情報を発信しています。